ズワイガニを通販で購入する際の選び方やポイントを徹底解説
食用のカニの中でも、柔らかい身の繊細な甘みが特徴のズワイガニ。
通販サイトでもお取り寄せグルメやギフトとして人気で、様々な産地・形態のズワイガニが販売されています。
そんなズワイガニを通販で購入する際の選び方やポイントなど、知っておきたい情報をまとめました。
ズワイガニの特徴と食べ方
冬の味覚として人気のズワイガニは、繊細で柔らかな肉質と、身の甘みや旨みが強い点が特徴です。
定番の焼きガニや鍋、茹でガニ、蒸しガニはもちろん、カニ特有の旨みを感じやすい刺身やかにしゃぶにも向いています。
また、甲羅の中にあるカニ味噌も濃厚です。
名前の由来とオス・メスの違い
ズワイガニの名前の由来は、細く長い木の枝を意味する「楚(すわえ)」という言葉からきています。
ズワイガニの細長い脚が細い木の枝に似ていたことから「すわえがに」と呼ばれ、それが年月とともに変化して「ずわいがに」と呼ばれるようになりました。
そんな由来を持つズワイガニですが、国内で獲れたものは山陰地方で松葉ガニ、北陸地方では越前ガニ、丹後半島では間人(たいざ)ガニのように水揚げされた地域ごとに異なるブランド名で呼ばれています。
また、通常、ズワイガニとして販売されているのはオスのみです。
ズワイガニのメスは、親ガニやセイコガニ、コッペガニ、香箱ガニといった別の名前で販売されています。
一般的にメスのカニはオスのズワイガニより体が小さいですが、濃厚かつ独特の風味と食感から珍味として人気の内子(卵巣)や卵も味わえるのが特徴です。
旬の時期は?通販なら1年中美味しいカニが味わえる
ズワイガニの旬は、オスとメスで微妙に異なります。
- 本ズワイガニのオス:11~3月頃
- 本ズワイガニのメス:11~1月頃
近年では急速冷凍技術の向上により、通販から注文すれば上記の旬の時期以外でもほぼ1年中、美味しいカニを購入できます。
産地と価格
日本周辺では、山口県以東の日本海、オホーツク海、そして茨城県以北の北太平洋に生息しています。
2019年時点でのズワイガニの国内の漁獲量は北海道(920t)、兵庫(791t)、鳥取(722t)がトップ3で、福井、石川、新潟などでも100t以上のズワイガニが水揚げされています。
また、ロシアやアメリカ、カナダ、韓国でもズワイガニが水揚げされており、これらの国から日本へ大量に輸入もされています。
松葉ガニや越前ガニのような国産のカニと比べると、ブランド名が付いていない海外産のズワイガニは価格が安い傾向にあります。
紅ズワイガニやオオズワイガニとの違い
「ズワイガニ」の仲間はいくつかあり、日本で食用にされているのは本ズワイガニ、紅ズワイガニ、オオズワイガニの3種類です。
一般的に高級なイメージがあるズワイガニといえば、本ズワイガニのことを指します。
松葉ガニなどの国産ブランドのカニも本ズワイガニです。
紅ズワイガニとオオズワイガニの見た目は本ズワイガニに似ていますが、相場や味はそれぞれ違います。
紅ズワイガニ
紅ズワイガニの体の大きさは本ズワイガニより小さいですが、パっと見た感じでは本ズワイガニによく似ています。
ただし、茹でていない状態だと全体的に茶色がかっている本ズワイガニに対して、紅ズワイガニはその名の通り、赤みが強いのが特徴です。
また、腹側から見ると、ベニズワイガニは脚も腹も全体的に赤色なのに対して、本ズワイガニは腹部分が白~茶色になっているという違いもあります。
味の面では、本ズワイガニと比べると身の水分が多いため風味が薄く、冷凍保存時に品質が低下しやすいと言われています。
ただし、旬の時期に水揚げされた新鮮な紅ズワイガニであれば、身入りがよく旨みも濃いカニもいます。
兵庫県の香住漁港の「香住ガニ」や富山湾の「高志の紅ガニ」のように、一定の基準を満たした良質な紅ガニをブランド化している地域もあります。
漁獲期が長く漁獲量が多い紅ズワイガニは、一般的に本ズワイガニよりも安い価格で流通しています。
オオズワイガニ(バルダイ種)
オオズワイガニは、名前の通り体が本ズワイガニよりひと回りほど大きく、脚も本ズワイガニに比べて太く短いカニです。
正面(顔)側から見ると、オオズワイガニの口は上の部分がM字型になっているのに対し、本ズワイガニの口は上の部分が真っすぐに水平(上画像参照)になっているという違いがあります。
国内では北海道の一部で水揚げされるのみで、国内で流通しているオオズワイガニのほとんどは、ロシアなど海外から輸入されたものになります。
本ズワイガニやベニズワイガニと比べると流通量は少なく、通販以外でオオズワイガニを見かけることはあまりありません。
オオズワイガニの身は甘みと旨みが強く繊維も太くて食べ応えがあるため、焼きガニや鍋の具材として人気があります。
オオズワイガニの値段は紅ズワイガニと比べると高めですが、松葉ガニなどのブランドガニと比べると安いため、ブランドにこだわらなければリーズナブルで満足度が高いカニと言えます。
ふるさと納税の返礼品にズワイガニが選べる自治体は?
様々な自治体が、ふるさと納税の返礼品として国産ズワイガニを提供しています。
鳥取県や福井県には、松葉ガニや越前ガニのような地元で獲れたブランドガニを返礼品にしている自治体もあります。
自治体 | 商品名 | 価格 | 販売URL |
---|---|---|---|
鳥取県北栄町 | ボイル鳥取県産タグ付き松葉ガニ大1枚 | 40,000円 | 参照サイト |
福井県越前町 | 浜茹越前ずわいがに300~500g(2杯) | 45,000円 | 参照サイト |
新潟県佐渡市 | 佐渡産ズワイガニ1杯(800g以上) | 30,000円 | 参照サイト |
※全て税込み
なお、ブランド名ではなく「ズワイガニ」と表記されている返礼品の中には、ロシアやカナダなどの海外産のカニを、その自治体で加工したものもあります。
「ふるさと納税でもらうなら国産のズワイガニを選びたい」という方は、返礼品の説明ページにカニの産地が記載してあるので、産地を確認してから購入しましょう。
一方で、海外産のズワイガニは国産ブランドガニと比較して価格が安いというメリットがあるので、産地にこだわらないのであれば海外産ズワイガニを返礼品に選ぶのも手です。
自治体 | 商品名 | 価格 | 販売URL |
---|---|---|---|
北海道根室市 | かに棒肉ポーション(生ずわいがに)500g×P | 25,000円 | 参照サイト |
福井県敦賀市 | 越前かに問屋の元祖カット済み生ずわい蟹1.2kg(総重量1.6kg) | 18,000円 | 参照サイト |
※全て税込み
オスのズワイガニではなく、内子や外子(卵)を持つメスのズワイガニ(セイコガニ、コッペガニ)をふるさと納税の返礼品にしている自治体もあります。
自治体 | 商品名 | 価格 | 販売URL |
---|---|---|---|
福井県鯖江市 | 『産地直送!越前せいこがに4杯』活 180~200g | 40,000円 | 参照サイト |
京都府京丹後市 | セイコガニ蟹の宝船 | 33,000円 | 参照サイト |
※全て税込み
ふるさと納税では同じ自治体のカニでも、生または塩茹で済み、脚のみまたは甲羅付きなど返礼品によって部位や状態、サイズが違うので、希望の食べ方に合わせて選びましょう。
通販で購入する際の選び方とポイント
通販サイトでズワイガニを注文する際、失敗しないための選び方やポイントをまとめました。
食べやすさを重視するならポーション(むき身)タイプがおすすめ
カニ鍋やかにすきを楽しむ際、カニの殻を剥くのが面倒と思ったことはありませんか?
ポーション(むき身)タイプのカニならば、最初からカニの殻が剥かれているため、調理や食べる際の手間いらずです。
「殻から出る出汁もほしい」という場合は、半分だけ殻が剥かれたハーフポーションタイプがおすすめです。
カニ味噌も楽しみたいなら甲羅付きのズワイガニ
通販で販売されているズワイガニは、脚のみのものから、1尾丸ごと購入できるものまで様々です。
ズワイガニの身と一緒に濃厚なカニ味噌も楽しみたい方は、甲羅付きのズワイガニを購入しましょう。
「カニ味噌は食べたいけど、殻剥きなどの下処理の手間が……」という方には、初めから甲羅盛された状態で販売されている商品がおすすめです。
甲羅盛は、甲羅を器にしてカニ味噌の上にボイル済みのカニの脚のほぐし身を盛り付けたもの。
解凍してからそのまま食べるもよし、甲羅焼きにしたり、グラタンにしたりとひと手間加えても美味しいですよ。
通販では甲羅盛された状態で届けてもらえる商品もあり、面倒な殻剥きなどの下処理することなくお手軽にカニ味噌とカニ身を味わえます。
活け・生・ボイル・冷凍の違い
通販で販売されているズワイガニには、活けガニ、生のカニ、ボイルガニ、冷凍ガニなど様々な状態のものがあります。
活けガニは生きた状態のカニのことで、大手カニ専門通販サイトなどでは活けガニをそのまま自宅に届けてもらえるところもあります。
さばきたてのカニを自宅で味わえるので鮮度は抜群です。
ただし、カニをさばくところから自分で行う必要があるため、調理に手間がかかるという面もあります。
生のカニは、水揚げされてから1度も塩茹でされていない状態のカニです。
カニ鍋やかにすき、かにしゃぶなど、自分の好きな方法で調理できる点が魅力です。
鮮度の高い生のカニであれば、刺身でも食べられます。
ボイルガニは、水揚げされてから塩茹でされたカニのことです。
船上で塩茹でされたものを「船茹で」、漁港などで塩茹でされたものを「浜茹で」と記載している通販サイトもあります。
とれたての新鮮なうちに塩茹ですることで、カニの旨みが身にたっぷり染みこんでいます。
既に塩茹でされているため、届いてから(冷凍されている場合は解凍してから)調理や味付けなしでそのまま食べられます。
その反面、再加熱すると旨みが逃げてしまうので、じっくり鍋に入れるような食べ方には向いていません。
冷凍ガニは、生のカニまたはボイルガニを急速冷凍し、旨みをそのまま長期保存できるようにしたものです。
食べる際に必要な分量ずつ解凍できるので、大容量のカニをじっくり食べたい時に向いています。
なお、冷凍ガニは解凍方法次第で、カニの旨みが抜けてしまうことがあります。
美味しくカニを食べるためにも、解凍方法を解説した説明書などが同梱されていればそれに従い、正しい方法で解凍しましょう。
ギフトやお取り寄せ用のカニにおすすめ!生ずわい蟹 ハーフポーション(2kg)
旬の時期に獲れた上質な生ズワイガニを急速冷凍した、鮮度抜群の生ズワイガニ。
殻が半分剥かれているハーフポーションタイプなので、子どもからお年寄りまで手軽に誰でも食べやすくなっています。
独自カットにより、解凍後は包丁いらずでそのまま料理に使える点も嬉しいポイントです。
専用箱に入れて配送され、のしも無料で付けられるので、お歳暮やお中元、祝い事の時のギフトにもぴったりです。
楽天市場の即時配達サービス・あす楽対応で、12時までの注文で最短翌日配送されます。
よりたっぷりカニを堪能したい方は内容量2倍の「生ずわい蟹 ハーフポーション(1.2kg)」もおすすめです。
内容量 | 2kg |
---|---|
賞味期限 | 冷凍で1ヶ月以内 |
保存方法 | 要冷凍(-18℃以下) |
販売者/製造者 | 蟹市場 かにいち |
発送方法 | 冷凍便 |
通販サイト | 楽天市場 |
その他 | 送料無料/熨斗対応可能 |
グルメギフトに人気のズワイガニ!通販で美味しいカニの選び方はまとめ
通販では1年中、松葉ガニなどのブランドガニから海外産のノンブランド品まで様々な産地のズワイガニが購入できます。
部位やサイズも商品ごとに違うので、希望の食べ方や人数に合わせて、最適なカニを選びましょう。